無防備なまま交渉に臨んでも、交渉術に長けた中国人に勝てるわけがありません。



  

フレーズは短く区切る

長ったらしいスピーチは通訳泣かせ

現地の企業訪問においての、ある日本人の答えです。

 

『中国企業が日本市場開拓で注意すべきポイントは?』という質問に対し、論点が迷走しています。

 

「製品を売り込むことはなかなか難しいことですが……まず、日本側に信頼できるパートナー探すことが必要で……。そのためには、日本の展示会に日本で売りたい製品をPRすることも重要であり……信頼感を与えるためには、日本事務所を設立し、営業スタッフは日本人を採用することもポイントで……日本企業に対して信頼と安心感をアピールすることが、大切なポイントでしょう」

 

こんな話し方をする人が、周りにいませんか?

 

時にはすっかり演説になってしまうことがあります。

 

話し手が通訳を使うことに慣れていない場合ほど、こうなるケースが多いようです。

 

このような時、通訳は話し手の話を遮って通訳に入るタイミングを計りかねています。

 

話し手側で注意すべき問題です。

 

フレーズは短く、結論を先に、3つのポイントで

「結論から言いますと、日本市場開拓は大変難しいですが、よい製品を持っている中国企業には可能性が十分あります。市場開拓で大切なポイントは3つです」

 

「キーワードは『信頼感』『安心感』『継続性』の3つです」「まず『信頼感』は、日本に事務所を持つことでしょう。日本で本気に業務を行っていく継続性を示すことです。そして、日本人の営業スタッフを採用することも大切なポイントです」

 

「次に『安心感』とは、日本の展示会に日本で売りたい製品をPRするだけでなく、信頼できる日本側パートナーを探すことが必要でしょう」

 

「日本担当のスタッフが頻繁に代わるのはよくありません。何よりも担当者が日本語ができることは日本企業にとっては安心感になります」

 

「そして、『継続性』とは展示会への出典を継続し、日本市場への開拓の継続的な取り組みを示すことです。継続が信頼感や安心感にも繋がるのです。これが、私が考える日本市場開拓についての重要なポイントです」

 

かなり通訳が訳しやすいスピーチだと思いませんか?

 

逐次通訳では通訳は記憶して(メモを取って)、内容を把握して、ポイントを整理し、適切な言葉に置き換える脳内作業を短時間で行っています。

 

フレーズが長すぎると、頭の中で内容を把握しきれなくなります。

 

重要なポイントを訳しきれなかったり、重要な単語を聞き逃したりすることになります。

 

従って、フレーズごとに主張したいポイントを明確にし、できるだけ短くフレーズを区切って話すことが基本です。

 

話す内容をまとめて、適度な長さで切って、通訳を意識しながら訳しやすい話し方を心がけてみましょう。

 

時にはキーワードを設定して、通訳にこのキーワードを強調します。

 

さらに『1+3の主張法』を取り入れてみましょう。

 

日本語の会話には『主語』がない

「今日、時間ある?」

 

「ありますよ。何か用事ですか?」

 

「飲みに誘いたいと思って。よかったら一緒にどう?」

 

「ごめんなさい。ちょっと用事があって、今日は行けません」

 

「そうか。じゃあまた今度ね」

 

何気ない会話ですが、『主語』がありません。

 

もし、2人の会話に『あなた』『わたし』を加えると、大変不自然になってしまいます。

 

日本語は『主語』を省略しても会話が成立するのです。

 

しかし、中国語では『主語』を省略できません。

 

主体が『私』であり、対象が『あなた』であることが分かっていても、『わたし』『あなた』という言葉を明確に伝えます。

 

会話の主体が誰なのかが明らかで、自己主張がしやすい言語です。

 

通訳を介して話す時、この『主語』を意識しながら話をしてみてください。

 

『私』の意見なのか、『私たちの』なのか、『会社の』考えなのか、『日本の社会の』常識なのか、主体が誰なのかを意識しながら会話を進めてみてください。

 

無意識に使っている日本語が、極めて曖昧な表現であることを気づくはずです。

 

主体を曖昧にしたまま話を進めると、思わぬギャップを生むことがあります。

 

後でトラブルになるかもしれません。

 

「あの時、誰かがこう言った」「いや、私はそう言ったつもりはない(私の考えではない)」とか「そういうつもりで言ったのではない」「いや、私にはこういう風に聞こえた」などです。

 

皆さんも自分の考えを伝える時、私の意見なのか、みんなの意見なのか、会社の考えなのか、一般常識を述べているのか、誰の考えを誰に伝えたいのかを意識しながら、会話を進めてみてください。

 

もちろん、こちらの意図を悟られたくない場合や曖昧なまま相手を煙に巻きたい場合は別です。

 

しかし、通訳を介してコミュニケーションを取る場合は話の主体を曖昧にせず、できるだけ分かりやすい日本語で伝えるべきです。

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